荻窪百点 317号

[char no=3 char=”松葉編集長”]荻窪検定初級・練習問題の答えは、「歩道のトランスボックス 」です。[/char]

荻窪駅南口道路のトランスボックスに
荻窪ガイドの「ラッピング」まちを歩いて歴史や文化を楽しもう

「物事」って、必要性、機能性を求め、求められるレベルに達すると、その先を追い求める。つまり、道路で言えば、径は路になり道なる。さらには街道にもなる。そして通行の機能だけでなく、その質が求められて舗装され、それも繁華街などはカラー舗装化が求められた。
 荻窪のカラー舗装化は、駅西口の白山通りに始まった。そして駅南口仲通のカラー舗装化の順番になった時、商店街が杉並区指定のカラー舗装の質では満足せず、質のランクアップを求めた。いま杉並区内は、その質の高いカラー化で進んでいる。
 その一方では、街路灯のLED化や無柱化整備が平行してすすめられている。
ところが、この電柱無柱化には問題がある。これまで電柱上にあったトランスの行き先きである。
タウンセブンビル建設の際には、ビル地下3階に大規模な変圧設備が設置されて、地下ケーブルで送られてきた東京電力の6万6千ボルトの高圧電流が、ここで減圧され、タウンセブンビル関係ばかりか、地域一般家庭にも送電されている。タウンセブンの社会貢献である。
ところが現状では、そうした設備を入れるビルが建たない場合が多く、青梅街道とか、駅南側線路に沿う131号道路の場合は無柱化にはトランスの行き場所は路上になっている。これがトランスボックス(配電用地上機器)で、にょっきりと路上に顔を出している。言いようによっては無様だ。これに落書きもされては街の美観も損なう。
 そこで杉並区が考えたのが、街の美観も考えて、街を歩いて歴史や文化を楽しもうという案内板に仕立てることだ。
駅南側の環八から青梅街道までのトランスボックスにラッピング。何基にあって、どんな案内があるか、見てみませんか。
写真と文:松葉襄