荻窪百点 316号 表紙に寄せて
松葉編集長松葉編集長

荻窪検定初級・練習問題の答えは、「自然を楽しむ散歩道 」です。

小柴博士の提案で整備された
科学と自然の散歩道「中瀬中のこみち」の「岩石園」

 杉並区に名誉区民という制度ができて、その第一号となったのは、ニュートリノの観測に成功してノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊博士であった。
その授賞式は、杉並公会堂で毎年行われる杉並区の新年賀詞交換会の場となった。杉並名誉区民は毎年続いて、授章者は今年で10人目となっている。
 小柴博士の授賞式の折、博士の喜びの挨拶があった。その中で、まったく予期しない提案があった。「私は、住まいの近所にある妙正寺池公園の周辺をよく散歩します。とても自然を感じさせるよいところで、どうだろう、その辺を区民が安心して楽しく散歩のできる道にできたらよいと思うのだが…」というものであった。
これを受けて山田宏杉並区長は「すぐ、整備します」とその場で応じ、これが「科学と自然の散歩道」ができるきっかけとなった。名称は初めは「小柴博士の散歩道」と名前を冠したものをと区は提案したが、博士は硬く辞退。現在の散歩道名称に落ち着いた。
整備された遊歩道には区分けされて各「こみち」が名づけられているが、写真は、妙正寺池から始まってすぐの「中瀬中のこみち」にある岩石園。各種岩石たちを集めて科学するスポットとなっている。
博士の言葉「やればできる」が刻まれた夢のタマゴのモニュメントもある。
写真と文:松葉襄表紙に寄せて/316