[char no=7 char=”荻窪検定練習問題”](荻窪検定練習問題)井伏鱒二によって荻窪について書かれて全国で読まれた本は?
A)武蔵野風土記
B)荻窪風土記
C)杉並風土記
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[char no=8 char=”練習問題の答え”](荻窪検定練習問題答え)荻窪風土記[/char]
コラム ゼロのルーム/314
★最近になって編集部に「荻窪を知りたい」と言う声を寄せられることが急増。聞くと、「今までが仕事、仕事でね…定年退職をして知りたくなったんだ」と言う。「行きつけの店の人に聞いても知らないし。荻窪の話、いいね。仲間も増えるしね。街の話題って、暖かさがあるね」と、うれしそうに言う。
★特にここ数年、団塊の世代をはじめとして地元に関心を持つ定年退職の元気な高齢者が増えている。そうかと言えば「百点の記事はよかった、数十年、荻窪に住んでいるが,百点を読むと荻窪を知らなかったのが分かるね」という。
★日本列島過疎化が進む中、我が荻窪では人口を増やしている。そのひとつの特長に「待機児童」問題。杉並区は取り組みがすすんでいるというのでヤングファミリーが移ってくるのだ。天沼小学校では教室が足らなく、図書書室、地域のための部屋を教室に当て、これ以上、生徒が増えたらどうしようという悲鳴状態。さらに外国人小学校も出来て、町に若さが漂う。ここでも「荻窪を知りたい!」と。
★井伏鱒二著「荻窪風土記」。ある銀行の支店長が「荻窪に転勤となって先ず読んだのがこれ。お得意さんとのコミュニケーションに役立った。こちらに来ては、荻窪百点ですがね」と言う。「荻窪風土記」は、私が井伏さんに頼んで出来たこと。私にとって、役立つていることは大変にうれしい。
★ところで最近、若い人から店で声をかけられ、百点のエッセイがよかった、執筆者は荻窪に住んでいる人ですか?と聞かれた。学生時代から長く柳窪に住んで今は深谷ですと答えてから、「荻窪百点」は、荻窪のタウン誌ですが荻窪発信という感覚。記事は荻窪関連であって住んでいる人が執筆と言うことにはこだわりません」と答えた。
★いづれにしても「荻窪を知りたい」ことで人と人とは結びつき、その長い歴史のうちに培われた「ふるさと」感覚によって、荻窪らしさの町をつくる」が「荻窪百点」の編集方針の大きな柱の一つ。
(松葉 襄)
表紙・石神井公園池
松葉 襄・撮影