荻窪百点321号 表紙

杉並区で国際交流を深めよう
外国人による「日本語スピーチ大会

座・高円寺にて開催

ネパールの中学生による民族の踊りが始まると、それまでの緊張した少し重い雰囲気の漂う会場は一変、パッと明るく華やいで、何かほっとさせてくれた。
これは、杉並交流協会が毎年開催し、今年で第15回を迎えた外国人の「日本語スピーチ大会」での一幕。皆さんのスピーチ発表が終り審査の間のアトラクションのことだった。
最近は、荻窪にネパールの人が増えて小学校も設立され、通学する子ども達も、すっかり街に溶け込んでほほえましい。
外国人といえば、杉並区の街にますます多く見かけ、在籍者も増えている。それに呼応して、区も各種催しで国際交流を図っている。
ところで、最近の杉並区には、どれだけの外国人が住んでいるのだろうかと区役所に聞いてみると、区内に籍をおく人の数は年々増え続け、今年3月で1万6千306人という。その出身国(地域)数は、なんと105ヶ国にも及んだ。
ちなみに、杉並在住者数を国別上位10ヶ国でみると、中国が一番で5354人、続いて韓国(北朝鮮を含む)の2625人、そしてネパールの1956人がベスト3。以下は、ベトナム1400人、台湾963人、米国689人、フィリピン497人、英国286人、フランス216人、タイ224人で、ミャンマー165、インド98と続く。
国際化のすすむ杉並。杉並交流協会の地味ではあるが、その活動に大いに期待したいところ。そして、2020年のオリンピックに向けて国際化意識が高まる中、親しく外国の人たちと接し、これから、いろいろな形で交流を深めてはどうだろうか。
表紙写真と文・松葉 襄