★ある会の総会。会成立確認のために出席者数の事前チエックをしていた。「過半数を確認、総会は成立だ。後は開会までに残り欠席者の委任状の確認だ」と言ったら、そんな曖昧なことではダメ、現時点での成立数の確定を求められた。それって、どういうこと?
★ある商店街が、LED照明化に伴う街路灯の整備をした。新たに通り通称を考えてマップをつくり、アピールをすることになった。デザインもよく完成。ところが問題が起きた。会員メンバー表記で杉並公会堂を公共施設としたところに問題が起きた。杉並公会堂は公共施設ではない、その文字は消せというのだ。公会堂という名称に、だれもが公共施設と思っても不思議はない。3万部のパンフレットのその記述をマジックで消すことになった。杉並公会堂は企業が作り民間の京王設備サービスが経営運営しているからだ。30年後には区に渡すことになっているのだが。
★あるホールの話。ある趣味の会が一室を借りてレッスンに利用していて、メンバーを増やすために会員募集の広告を出すことに。その原稿にクレームがついた。会場名を記してはダメというのだ。消防法で不特定多数の人が利用できない部屋だからという理由。しかし、広く募集しても利用する段階では会員として特定し収容人数を守れるのだ。なぜだろう?
★事は正確を求めることが必要だが、機械で言うならピッタリすぎては動かない、遊びが必要という。この「遊び」のないのは、まさに、夏目漱石の「……、とかく、この世は住みにくい」の世界。
★ところで、荻窪まちづくり会議が荻窪の発展に取り組んでいる。南北通路などの大きなテーマもあるが、ハードの取り組みはともかく、ソフトの取り組みも大切。ここで荻窪の今は亡き作家・井伏鱒二さんに再登場を願って、「住みよいまち賞」を提案したい。「荻窪風土記」を執筆されたご縁を持って全国にこの賞の発信をしたい。いかがなものでしょうか。皆さんのご協力をお願いします。 松葉 襄
表紙・ガーデニングのお宅 撮影・松葉 襄
コラム322号
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