★「荻窪検定」は、掲載をはじめて評判がいい。検定といえば、英語検定、漢字検定、江戸検定、有名作家の検定、観光地検定など次々と出ている。それらと比べることもなく、気楽に楽しく荻窪を知っていただきたいと思って企画した検定だが、ゲーム感覚のQ&Aとして受けているのだろうか。
★出題内容は、これまでの編集から、いわば「取材ノートから」つくっている。これは、講演や「よみうりカルチャーセンター」荻窪歴史散歩講座となり今回の検定になった。だから内容は、記録や伝承、それも間違いのない荻窪の歴史を集めていると自負するが…。
★検定では、運営委員会を作りみんなで広く出題を出すようにしている。こうなると、委員の皆さんは毎月集まって、お手軽どころか厳しく取り組んでいる。何しろ「荻窪の検定」だから。
★新興マーケットの「再開発でビル化に取り組む」の出題を考えていて、荻窪ルミネは単独ではできず、地元の協力がなければ開店できなかった、地元の協力が重大だった事がわかる。また、この7月には、善福寺公園の上池から下池への水路が親水施設{公園と言わない}として開園したが、地元の小学生の提案からできたもの。着工前には、水の生き物や周りの植物を採取し、水路完成で元に戻した。武蔵野の自然を残すという考え。
★これに水を差すようで申し訳ないが、ここに池はなく昔は川で、風致地区指定によつて、内田秀五郎村長が池をつくったところ。昔の植物形態、川の生き物は今とは違う。検定の問題作成の正確さの問題となるところ。何を残すか。
★「荻窪百点」は、編集を通じて荻窪を知ることであり、それは荻窪の「ふるさと」感覚(荻窪が好きになること)を育て、荻窪の文化と歴史を後世に残すことにある。そのための「荻窪」発信。
★現在「荻窪検定」は、誌面だけでなく「荻窪百点.com」でも発信して、更に広く、楽しく荻窪を知っていただきたいと願っている。                
松葉 襄
表紙・善福寺公園の親水施設(遅野井川)4頁参照  撮影・松葉 襄