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荻窪地域区民センター協議会 設立40周年記念公募で通りに愛称名をつける
その名は「荻外荘通り」

 大田黒公園のライトアップがテレビで報道されてから、区内はもとより区外からも、時には観光バスで乗り付けるなど、俄然、大勢が、この公園を訪れるようになった。
「それまで、区民の静かな憩いの場として親しまれていたのにね」と、ちょっぴり戸惑いを感じる人も。最近は、更に「場所が分からなくて道を聞く人が、急に増えましたね」と、ご近所の人の迷惑そうな声も聞かれる。それには、道順が教えにくいことも一つあるようで、「道に名前があったら、どんなにか便利だろうね」と言われはじめた。
 それだけが、理由ではもちろんないだろうが、この企画は、ごく自然の流れ。
 対象とする道は、青梅街道を荻窪駅の方に入った最初の「天沼陸橋南」の信号を左へ。太田黒公園、区民センター前を過ぎ、環8を渡り、大宮前体育館までの約一・八キロ。
 この沿道と辺りには、国指定史跡、国登録有形文化財、杉並区指定文化財などが集中する。中でも注目されるのが、戦前、三度にわたる内閣首相を務めた近衞文麿の居宅で、国の重要方針を決めたことで世界的に知られた国指定史跡「荻外荘」だ。これらこれだけ揃うのは、都内でも稀有なことだ。(48頁参照)」
 そこで、沿道の歴史的に価値のある史跡や文化財を、「荻窪の記憶」として再認識し伝えてくれる道に、長く愛される愛称を付けようという訳だ。
名称は、公募するサイトにも掲載されて、予想以上に集めることができた。
多くの名称が寄せられた中から、選考委員会によって選ばれ決定された名称が「荻外荘通り」だった。
 表紙の写真は、この号の特集「荻窪now」から「荻外荘通り」をテーマとして選んで写したもの。
 この辺りは、松の古木群が多いのが特徴。左に荻外荘があり、前を大きく右に急カーブして坂を下って、善福寺川にかかる春日橋。街の人たちが「荻外荘通り」をイメージするのにふさわしい一枚と思うのだが。
 ところで、この「荻外荘通り」の名称だが、協議会が区道に、街への想いや便利のために付けた愛称で、杉並区が認めたわけではない。そこで、
「そうはいっても、この通りには公園が多い。五つもあるんだ、 〝○○公園通り〟の方が合うんじゃない」とか、「通りの基点から環8通りまでが距離として適当では、大宮前体育館まではどうだろう。それで荻外荘通りはないよね」などと、様々な意見が出るところ。協議会としては「せっかく決めた名前だもの」と、普及促進に力がはいるところ。
 とにかく愛称は、周辺を含め住民が認めることが前提。愛称として名が定着するには、時間が必要だ。「この名でよかったわ」と言われるのは、いつ来るのだろうか。
    
写真・文 松葉 襄