角川源義が遺したものすぎなみ角川コレクション

杉並区立郷土博物館分館(天沼3-23-1)にて、令和3年1月31日から企画展「角川コレクション -角川源義ゆかりの芸術品ー」を開催しています。本展では、角川書店の創設者・角川源義(かどかわげんよし)の邸宅に遺された数々の芸術品をまとめて公開してます。 
                   


犬神家の一族」や「人間の証明」など一連の「角川映画」で一斉を風靡した角川書店。その創設者である角川源義は、バイタリティ溢れた人物でした。
源義は、昭和50年に亡くなるまでの20年間を荻窪で過ごし、その邸宅及びそこに遺された貴重な資料の数々は、平成17年に遺族から杉並区に寄贈されました。現在、邸宅は「杉並区立角川庭園・幻戯山房~すぎなみ詩歌館」として開放し、区民の憩いの場となっています(邸宅は国の登録有形文化財)。また、数千点に上る資料の多くは杉並区立郷土博物館に収められており、そのうち26点の美術資料が令和2年2月に区の登録有形文化財となりました。


自身も俳人や国文学者として活躍した源義ですが、著名な芸術家との交流もあり、邸宅に遺されたものは自身の書籍や自筆原稿から、源義が蒐集した芸術家たちの作品まで多岐にわたり、かつ大変貴重なものです。

本展では、博物館に収められた資料の中から、武者小路実篤の絵画や川端康成の書、岸田劉生の水墨画など、これまでまとめて公開されることのなかった芸術品の数々を紹介しています。杉並に遺された角川源義ゆかりの品々を、区民はじめ多くの方にご堪能いただければと思います。


令和2年度企画展「すぎなみ角川コレクション -角川源義ゆかりの芸術品-」

【日 時】令和3年1月30日(土)~3月14日(日)午前9時~午後5時
(会期中休館日:毎週月曜日、2月18日(木))
【会 場】杉並区立郷土博物館分館(天沼3-23-1)
【観覧料】無料