
荻窪八幡神社
杉並区文化財案内標示板によると
この神社は、『新編武蔵風土記稿』多摩郡天沼村の条に八幡社とあって「除地、百五十坪、コレモ中谷戸ニアリ此所ノ鎮守ナリ本社ハ三尺四方ニテ覆屋二間二三間南向例祭九月ニテ下ノ稲荷十二所権現ト交ル々々行ヘリト云ウ」と記されているように、旧天沼村字中谷戸の鎮守で天正年間(1573~1591)の創建と伝えられています。
祭神は応神天皇です。
明治40年9月に字四面道の鎮守厳嶋神社(祭神市杵嶋比売命)を合祀しました。
昭和2年4月に村社となりました。
境内末社に大鳥神社(1殿)・稲荷神社(2殿)・須賀神社・金山彦神社・日枝神社(以上合殿)があります。
なお、日枝神社はその昔、天沼村が江戸時代に赤坂の日枝神社の社領であったため、旧村から末社としてこの地に奉斎されました。
相殿の祭神市杵嶋比売命は、合祀以来水神・安産の神として深く信仰され、雨乞いの行事なども古くから伝えられていました。
大鳥神社(祭神日本武尊)は、商売繁昌の神社として信仰され、毎年11月の酉の日を祭日として熊手市がたちます。当社では開運熊手守・福桝等を授与しています。
現在の社殿は、昭和52年に改築されました。
昭和58年3月
東京都杉並区上荻4丁目19−2